CTO小橋 × CEO加藤 インタビューいままでのこと、これからのこと

マッキンゼーとApple出身。キャディのビジネスとテクノロジーの始まりである二人。
キャディの開発の想いを理解するためにその二つの始まりと関わり合い、
そしてこれからについて創業の物語を振り返りながら語りあってもらいました。

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QとD

結構、創業当初はいわゆる形状解析とかアルゴリズム系の開発に偏ってるけど、今はもっと広い開発をやってるよね。そこらへんの話はいつぐらいから出てきたの?

いつ頃だったかな・・。

去年の秋頃に確か大きめの・・

あ、そうそう。徐々にいろんな案件が回り始めて、半年くらいの時に数百図面ある大きい案件を受注したんだよね。それを複数のサプライヤーに分けて発注して、部品ごとだけじゃなくて、同じ部品でも工程ごとにここのサプライヤーで溶接したあと、また別のところで塗装して・・というオペレーションをしたんだよ。このオペレーションがすごい大変で、これをどうにかスムーズにできないかというのがきっかけだったね。

受注した後の、サプライヤーへの発注から納品までのオペレーションの部分。

もちろんそれまでも受発注管理はやってるわけだし、創業前も製造業の調達の案件はたくさん関わってたから、サプライチェーン管理が難しいということは知ってはいたんだよね。でも普通の調達の場合はどうなっているかというと、製品をどこかに発注して、もしその発注先が溶接や塗装はできないとなると、その発注先がさらにそれができる塗装会社にそれを発注するんだよね。そうやって多重下請けの縦に長い構造になってる。だから、下にいくほどそれぞれの知ってる範囲でしか最適な発注先を検討できないからコストが上がっていくんだよね。

キャディの場合だと?

キャディの場合は、ここでここまでの工程をやって、次にここのパートナーで溶接をして塗装をしてというのを全部自分たちでオペレーションするんだよね。それぞれの工程でたくさんのパートナーの中から、ここはこれがこれくらいの価格でできるから・・っていうのを計算して発注していく。だから選択肢が多い分、コストや品質面でもより最適にできるんだけど、その代わりサプライチェーンを案件ごとに最適に組んで、オペレーションするという部分の難易度が普通の調達活動よりも上がってるなと。選択肢が増える分、選定自体にコストがかかるし、全ての工程や物流を1社で手配しようということだから。

なるほど、なるほど。大きい案件が来た時、それが顕著に分かったわけだね。

発注先を選定する部分と発注後の納品までのオペレーションをスムーズにする。それをもっとテクノロジーで取り組めるはずだ、と。例えば、部品や工程ごとに各パートナーがどれくらいの製造原価で作れるかが分かるんだけど、全部をバラバラに発注するとオペレーションコストや物流費が上がるので、うまくグルーピングして発注できるようなロジックを作るとか。

そうそう、品質管理体制・システムもキャディのモデルにあったものにしなきゃいけなくて。マッキンゼーで調達を見ていて原価計算を考えていた時は、調達のペインに対する自分の意識がQCD(※)の中でいうとC(Cost)にフォーカスしてきたけど、Q(Quality)とD(Delivery)の重要性が分かってきて、その上キャディならではのサプライチェーンマネジメントの難しさが乗っかっているという課題について解像度が上がってきた。例えば、加工会社も塗装会社も物流業者も、全て案件ごとにたくさんの選択肢から選んで最適な組み合わせにしつつ、きちんと品質が担保されるようにするというのは、個々の会社たちが必ずしも普段から馴染みの会社な訳ではなかったりもするから。※QCD: Quality(品質), Cost(価格), Delivery(納期)

いわゆるサプライチェーンマネジメントのための独自システムの発想になってくるんだね。

そうそう、だからビジネスロジックとか地理的な観点とかの組み合わせも総合して織り込んだ上でのサプライチェーンの構築が、原価計算と合わさってQCDのイノベーションが成せるんだなという。そのためにその部分もテクノロジーでできることがあるはずだと。

Whole Productの中でテクノロジーが寄与する部分がより分かってきたんだね。

加藤 勇志郎代表取締役 CEO

東京大学卒業後、2014年にマッキンゼーアンドカンパニーに新卒入社。 2年後の2016年に同社史上最年少でマネージャーに就任。シニアマネージャーとして、製造業の全社調達改革領域及びIoT/AI領域をリードするほか、グローバル戦略構築、新規事業策定などに従事。大手メーカー15社程度の調達改革に従事した結果、同分野への課題意識から2017年末にキャディ株式会社を創業。

小橋 昭文最高技術責任者 CTO

スタンフォード大学・大学院にて電子工学を専攻。世界最大の軍事企業であるロッキード・マーティン米国本社で4年超勤務。ソフトウェアエンジニアとして衛星の大量画像データ処理システムを構築、JAXAやNASAも巻き込んでの共同開発に参画。その後、アップル米国本社にてハードウェア・ソフトウェアの両面からiPhone、iPad、Apple Watchの電池持続性改善などに従事した後、シニアエンジニアとしてAirPodsなど、組み込み製品の開発をリード。2017年11月に、キャディ株式会社を加藤と共同創業。

CTO小橋 × CEO加藤 インタビュー

いままでのこと、これからのこと

キャディのビジネスとテクノロジーの始まりであるFounder二人。

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